『蛸の徹』 潜入レポート






おねーちゃんが注文を取りにきた。
火を点けてから「油おねがいしまーす」と言って去って行った。
よく分からなかったので、ぼぉ〜っとしてると
「油はそちらでーす」と壁際を指差して通りすぎた。
なるほど、油ひいておけ!ってことか。




おねーちゃんは、おもむろにタネを鉄板に流しこんだ。
そして「紅ショウガと…をおねがいしまーす」
紅ショウガを入れて火が通るのを待っていると
「今のうちに天かすもおねがいしまーす」
お願いされてるようで、実は命令されてる気が…。
この鉄板が曲者で、左手前はよく焼けるのに、
右奥はぜんぜん焼けようとしない。
右奥の一個も、なんとか液体をまとめて
左へ左へと移動。なんとか形になる。
(しかし、すでに他の11個は焼きあがっている)
そして、ソースと鰹節と青海苔を散らして、
私の戦いは終わったのでした。
で、味の方は?




蛸と海老と牛肉の入った『蛸の徹焼き』にしたのだが、
牛肉は合わない…ということに気付いたのでした。
めでたし、めでたし。